こんにちは、ロジウムの中川です。
最近ではペッパーくんやASIMO、ロボット掃除機「ルンバ」など、巷でロボットを見かけることが多くなりました。さて、今回はそのロボットを使って、ロボットに仕事をやらせることで業務を効率化しようという話です。
とは言っても業務を代わりにやってくれるようなロボットなんて、今の科学技術では流石にまだ無理だと思うでしょうか。22世紀からやってきた猫型ロボットや、100万馬力のロボットでもないと、確かに難しいかもしれません。
※どうでも良いですが、電源オフの時のペッパーくんのうなだれた姿は哀愁が漂ってますよね。
ここではそういった人間によく似た(?)ロボットではなく、パソコンの中で活躍するロボットを取り上げたいと思います。
RPAについて
突然ですが、RPAという言葉を聞いたことがありますか?
RPAとはRobotic Process Automation の頭文字を取った用語です。日本語にすると「ロボットによる業務の自動化」という感じでしょうか。
このRPAが昨年から流行りだしています。技術としては以前からあったものですが、AIを絡めることで再度脚光を浴びているようです。また働き方改革の推進も一役買っているのでしょう。
このRPAですが、もう少し具体的に言うと主にバックオフィスの業務を人間に代わってロボットが行うことで、効率化・品質向上を目指します。
例えば、
- 毎複数のアプリケーションを何度も行き来する転記作業
- Webアプリケーション上での手間の多い操作
- 大量にある面倒な入力作業
- 滅多に間違いがない、やりがいのないチェック作業
- 月次で行う集計、分析用の資料作成
など、様々な作業をロボットにさせることができます。
※繰り返しますが、上記のような作業をペッパーくんのような目に見えるロボットがあくせくと代行してくれるわけではないです。パソコンの中のロボットに人間と同じことをさせます。
RPAのメリット
RPAのメリットですが、人間の代わりにロボットが稼働するということで次のようなメリットがあります。
- ロボットは疲れないため、24時間でも働いてくれます
- ロボットは人間と違いミスをしません
- ロボットは給料を要求しません、残業代もボーナスもいりません
- ロボットは不平不満を言いません
- ロボットは退職しません
どうでしょうか。人間と比べるとロボットを今すぐ採用したいと思いませんか?
もちろん、RPAのデメリットもあります。
ロボットは指示した通りのことしかできません。気を利かせてくれたり、空気を読んだりすることはありません。しかし、昨今のRPAは柔軟なカスタマイズが可能になっており、状況に応じた動きができるようになってきています。
RPAの価格帯
一口にRPAと言っても色々なシステムがあるが、大まかに言って安いもので年間数十万円、高いものは1000万円を超えます。まだまだNPOはもちろん、中小企業にも簡単には導入できない価格帯と言えます。とはいえ人間を一人雇って仕事をさせることを考えると、十分にコストメリットを得られる場合も多いでしょう。
こうした比較的手が出にくい価格帯のRPA製品群のうち、NPOでも導入しやすい製品があります。それが以下の2つです。
いずれも外国製です。日本製もあるのですが如何せん、お高いです。少なくともNPOにとっては。(きっと機能は素晴らしいのだと思います)
その中でもお勧めは「UiPath」です。比較的日本語のドキュメントが揃っており、何より非営利組織なら無料で使うことができます。
※弊社はUiPath社とは何の関係もございません。
※電通がUiPathを使って月に10,000万時間以上も削減したというニュースがありました。
RPAの導入方法
前提として、そもそもの業務の見直し(不要な業務をなくす、など)は実施済みだとします。
RPAを導入するにはまずどの業務にRPAを適用するのかを決めなくてはなりません。
RPAを適用できない、適用しない方がいい業務は次の通りです。
- 人間が判断しないといけない業務
- RPAよりも適した効率化手段がある場合
- 非常に複雑なルールの業務で、RPAを適用するより人間がやった方が速い業務
- 毎回ルールが異なる業務
つまり上記以外の業務で、かつできるだけ頻度の高い(例えば毎日実施するような)業務にRPAを適用することで、その効果を最大化できます。
ここまでくれば後はRPAの製品を使って実際にロボットを稼働させていくことになります。
RPAの製品は原則プログラミングは不要です。慣れれば団体で設定して使うこともできるでしょう。
ただ最初は難しいかもしれません。その時は詳しい人や会社に頼んでも良いでしょう。
まとめ
NPOではRPA(≒ロボット)を導入することでバックオフィスの業務を効率化でき、人間は人間にしかできない団体の本来の活動に注力できるようになります。現在の業務を思い出して、
- 毎日繰り返して行っている作業
- 面倒でもうやりたくないと思う作業
- 複雑でよくミスが発生する業務
があるのでれば、是非RPAの導入を検討してみてください。
例えば毎日1時間かけて行う手作業があるとします。これをRPAで自動化すると、1年あたり240時間も削減できて、他の仕事に時間を使えるという計算になります。
1時間/日 × 20日(1ヶ月の平日の日数) × 12ヶ月 = 240時間
※1日を8時間とすると、240時間=30人日=1人月も削減できますね。
弊社では無料でRPAでの業務効率化についてご相談を受け付けております。
いつでもこちらまでお気軽にお問い合わせください。