主要なRPA製品の価格、機能 徹底比較 * 2020/8/2 更新
世には多くのRPA製品がありますが、ただ高機能であれば良いというものではありません。
価格はもちろん、導入実績やUIや使いやすさの観点でも比較しています。
またこれからは自分達で自動化を作成するだけでなく、誰かが作ったシナリオを導入することでさらに手軽に自動化が実現できるようになるでしょう。
そのため各製品のMarketplace、つまりシナリオやライブラリのオンライン店舗も比較観点にしています。
自社に合ったRPA製品に巡り合えるよう参考にしてください。
( RPA = Robotic Process Automation / ロボティック・プロセス・オートメーション )
もし
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1. UiPath
早くから日本市場に力を入れ多くのユーザを獲得している。
個人だとCommunity Editionが無料で使えるため、最初のRPA製品として使われることが多い。
<URL>
https://www.uipath.com/ja/
<価格>
約50万円/年から。(構成や代理店によって差異あり)
条件を満たせば無償のUiPath Community Editionを使用可能。
https://www.uipath.com/ja/community
<導入実績>
日本555社、世界1800社 (2018年9月現在)
<日本語>
外国産であるが日本語対応済み。
日本語のマニュアルや日本語字幕のチュートリアル動画もあり。
<UI、使いやすさ>
UIが日本語化され直観的に分かるようになった。
設計画面もすっきりとしていて使いやすい。
<導入形態>
デスクトップ型
デスクトップ型だがUiPath Orchastratorというサーバによる管理製品もあり。
<Marketplace>
https://go.uipath.com/
<特徴>
30日間のトライアル版があり、また日本語のマニュアルやチュートリアルが充実しているため初心者には始めやすい環境が整っている。
最初はスモールスタートして対象業務が増えてくるとUiPath Orchastratorを導入するというように徐々に導入規模を拡大していくこともできる。
ハイエンドな製品と比べると機能面での見劣りはあるものの、ロー~ミドルレイヤーの企業では有力な候補の1つだろう。
2. WinActor
NTTデータが提供する国産RPA製品。
多くの国内企業と提携しており国内シェアを広げている。
<URL>
https://winactor.com/
<価格>
フル機能版 : 1台当たり90万8000円/年
実行版 : 1台当たり15万円/年
※実行版では自動化シナリオの作成ができず、実行のみ
※価格は代理店によります
<導入実績>
2000社 (2018年10月現在)
<日本語>
国産製品のためすべて日本語
<UI、使いやすさ>
国産であるため日本時には慣れ親しんだUIになっている。
処理の塊をグループという枠で囲うことができるが、規模が大きくなるとグループのネストが多くなり非常に見ずらくなる。
アクション(自動化の部品のこと)をコピー&ペーストするのに癖があり、慣れないと思わぬところに貼り付けてしまうことがある。
<導入形態>
デスクトップ型
WinDirectorとい管理統制用のシステムを導入すればサーバによる管理が可能。
<Marketplace>
https://winactor.com/scenario/
https://winactor.com/library/
<特徴>
何と言っても国産、しかも大手NTTデータが提供しているという安心感がある製品。
保守や教育サービスも充実しており価格も程々のため、まずは導入してみるという企業が多い。
3. WinAutomation
Softomotive社が開発した中小規模向けのRPA製品。
2020年5月にMicrosoftがSoftomotiveを買収したため、現在はMicrosoftのPower Automateに組み込まれた。
30日間の無料トライアル版があり、また他の製品と比べると低価格で購入できるためスモールスタートに向いている。
WinAutomationで作成したロボットを上位版であるProcess Robotに引き継ぐことができるため、スモールスタートしつつもスケールしやすい製品構成になっている。
<URL>
https://www.winautomation.com/
<価格>
480USドル/年(=約52,000円/年)
<導入実績>
9,000社以上。
<日本語>
現在対応中。
<UI、使いやすさ>
日本語に対応していないもののシナリオ作成に使う部品(Action)は非常に豊富に揃っていることがありがたい。Actionには説明がついているため操作にあまり迷うことはない。
<導入形態>
デスクトップ型
<Marketplace>
なし
<特徴>
何より他の製品に比べて圧倒的に安い。それでいて豊富な種類のトリガーやスケジューラを揃えており、中規模までのRPAの実装であれば十分な機能を揃えていると言える。
日本ではまだまだ知名度が低いがこれから中小規模の会社にも広まっていくと思われる。
詳細はこちらでも紹介している。
4. Automation Anywhere
アメリカでシェアNo1。RPA3台巨頭の1つ。
非常に高機能でハイエンド向け製品。
<URL>
https://www.automationanywhere.co.jp/
<価格>
最低構成:100万円/年程度、標準構成:1,300万円/年程度。
<導入実績>
世界で1000社以上。大規模導入に多くの実績あり。
<日本語>
未対応。時期は未定だが日本語対応準備中。
<UI、使いやすさ>
シナリオの作成はUiPathのようなビジュアルベースではなくテキストベース。
慣れれば問題ないが、プログラム未経験者には取っつきにくいかもしれない。
AIの技術を取り入れた「IQBOT」など高度な技術が満載だが、その分学ぶことは多い。
<導入形態>
サーバ中央管理型
<Marketplace>
https://www.automationanywhere.com/products/botstore
<特徴>
AI関連の技術を採用、またロボットの管理機能や監視機能、セキュリティなどどれをとっても非常に高機能。
その分値段も高くまさにハイエンド向けと言える。
大企業が本格的に導入する場合に向いている。
5. Blue Prism
RPA業界では言わずと知れた老舗。
RPA(Robotic Process Automation)はBlue Prismが生み出したと言われている。
セキュリティやロードバランシング、監視機能など大規模な環境でも優れたパフォーマンスを発揮する。
AI技術を持つ各社との連携も強化、最近はライセンスの見直しを行い日本での展開にも力を入れている。
<URL>
http://www.blueprism.com/japan
<価格>
120万円/年/ライセンスから。
以前は10ライセンス、3年から(120万円/年 × 10ライセンス × 3年=3,600万円)と
非常に高価格であったが、2018年の改定からスモールスタートがしやすくなった。
1ライセンスは本番環境で稼働するロボット数でカウントし、それに付随する開発環境等のライセンスは含まれている。
<導入実績>
不明
<日本語>
日本語対応済み。
<UI、使いやすさ>
Microsoft .NET Frameworkをベースに構築されているため、UIに違和感はない。
画面上でフローチャートを作るイメージに近い。
AI技術を持つ他社(Google、AWS、Microsoft、IBMなど)と連携する機能を持っており、ドラッグアンドドロップで簡単にAI技術を導入することができる。
<導入形態>
サーバ中央管理型。
<Marketplace>
https://www.blueprism.com/digital-exchange
<特徴>
非常に高価格、ハイエンドに見られがちであったが、ライセンスの改定やライセンスに対する考え方から見られるように長い目で見るとトータルコストを押さえられることが大きなメリットである。
また内部統制等、RPAの導入が進んでいくとぶつかる壁に対する対処が当然のように搭載されておりスモールスタートしつつも大きく展開しやすい製品である。
6. BizRobo!
Kofax Kapowにアドオンなどを追加した製品。
日本国内では多くの実績を持っている。中小企業向けのBizRobo!を提供開始。
<URL>
<価格>
BizRobo!:60万円/月~
BizRobo! mini:90万円/年~
<導入実績>
日本国内で多数実績あり。
<日本語>
国産製品であり日本語対応済み。
<UI、使いやすさ>
もともとブラウザ操作の自動化を得意とする製品。
<導入形態>
<Marketplace>
<特徴>