こんにちは、中川です。
WinAutomationは数多あるRPA製品の中でもずば抜けて安いプロダクトで、
特に中小企業で多く好んで使われています。
このWinAutomationの特徴の1つにWindowsの実行形式のファイル(以下、exeファイル)
を作成して配布することができるということがあります。
以前、こちらの記事(WinAutomationでexeファイルを作って配布するために必要なこと)
でも書きましたが、さらに詳しい内容を以下のサイトを意訳しながらまとめてみました。
https://support.softomotive.com/support/solutions/articles/35000067671-exe-policy-runtime-tokens
目次
exeファイル配布のためのライセンス
exeファイルを配布するには「Runtime Token」(以降、Token(トークン))が必要となる。
TokenはWinAutomationのUserAreaのページから購入できる。
https://www.winautomation.com/login/
Tokenの種類
Tokenには次の2種類がある。
- Per machine
- Per machine with Activation Code
詳細は後述。
Compilation ID(コンパイレーション ID)
Compilication IDとはTokenに紐づくIDのこと。
exeファイル生成時にCompilation IDを指定することで、Tokenに紐づくexeファイルを生成できる。
※Tokenが消費されるのはexe生成時ではなく、最初に(いずれかの)マシン上でexeファイルを起動しようとしたとき。
Activation Code(アクティベーション コード)
Tokenの数だけActivation Codeを生成できる。
「Per machine with Activation Code」でexeファイルを生成し、
最初にexeファイルを起動したときにActivation Codeの入力を促すプロンプトが表示される。
Activation Code を使う理由
エンドユーザがexeファイルを別のマシンで可動させると、別のTokenを消費することになる。
これだエンドユーザがうっかり、またはわざと開発者の許可なくTokenを消費することができてしますため、これを避けるためにActivation Codeを入力させる。
「Per machine with Activation Code」を使って生成された同じexeファイルが他のマシンにコピーされても、Activation Codeが一致しないため起動しない。
Tokenが消費される場合/されない場合
次の場合、Tokenは消費されない
- exeファイルを起動しようとしているマシンにWinAutomationがインストールされており、かつ「WinAutomation Server」というServiceが起動中である
- フォルダ「C:\Users…ユーザ名…\AppData\Local\Softomotive\WinAutomation\Licenses」にexeファイルをライセンシングしたファイルが存在する
次の場合、Tokenは消費される
- WinAutomationがインストールされていない
- WinAutomationがインストールされているが、「WinAutomation Server」Serviceが起動していない
- フォルダ「C:\Users…ユーザ名…\AppData\Local\Softomotive\WinAutomation\Licenses」にexeファイルをライセンシングしたファイルが存在しない
「Per machine」Tokenについて
コンパイルされたプロセスを生成するために「Per machine」Tokenを使うことで、1つのTokenだけで1つのマシン上で無制限の数の実行ができるようになる。
(ただし同じCompilation IDで生成された場合に限る)
「Per machine」Tokenは1つのマシンのみに割り当てられる。そのためもしマシンIDが変わった場合、別のTokenが消費される。
同じCompilation IDで生成されたexeファイルを同じマシン上で実行する場合は他のTokenが消費されることはない。
「Per machine with Activation Code」Tokenについて
コンパイルされたプロセスを生成するために「Per machine」Tokenを使うことで、1つのTokenだけで1つのマシン上で無制限の数の実行ができるようになる。
(ただし同じCompilation IDで生成された場合に限る)
しかしプロセスを実行するにはActivation Codeが必要になる。
Activation Codeが誤っている場合、Tokenは消費されずプロセスは起動しない。
Activation Codeは最初に実行しようとしたときにだけ要求される。
同じCompilation IDで生成されたexeファイルを同じマシン上で実行する場合は他のTokenが消費されることはなく、
実行時に再度Activation Codeが要求されることもない。
いかがでしょうか。
見慣れない用語が多いため最初は分かりづらいかもしれませんが、次の2点を押さえておけば迷うことはないと思います。
- exeファイルを配布するにはTokenが必要
- Tokenには2種類ある
ではWinAutomationでどんどん使える部下(ロボット=仮想知的労働者)を増やして楽しましょう!
WinAutomationのことで行き詰ったら、お気軽にロジウムにお問合せください!