ロボットによる業務化を目的とした「RPA」といえばロボット業務化を目的に、オフィスなどで取り入れられるようになったものです。聞き慣れないフレーズに戸惑ってしまう人もいるかもしれませんが、実はこのRPA製品にはさまざまな種類があり、自社や自部門の業務にあった製品選びをしないと、思うような効果を得られなくなってしまいます。
RPAをより実感する為にはどうやって選べばいいのか比較していきましょう。
目次
<比較観点>
まずはそれぞれの観点から詳しく比較していきます。
・サーバ型/クライアント型/クラウド型
日本で多いのはデスクトップ型のものです。サーバ型のものは、デジタルレイバーがサーバ内で働いて業務を横断的に管理していきます。大量のデータやルールを一括管理するのに向いています。クライアント型は個々のパソコンにRPAツールをインストールして動かすものになり、シナリオを実行するのはオペレーションです。クラウド型はクラウドサービスにログインして、ブラウザ上で作業を自動化させるツールのことです。
・価格
RPAを導入するうえで覚えておきたいのは価格面です。デスクトップ型のRPAの場合は年間でも数十万円~数百万程度の導入ができますが、サーバーの中央で管理するタイプになると数千万円程度の価格がかかる場合もあります。到来型のものは買い切りが主流でしたが、ライセンスを提供することで費用対効果を実感できるお得なタイプもあります。RPAの効果がすぐには実践できないこともあるので、導入価格は無理のない範囲に抑えておくことが大切です。
・国産/外国産
日本では国産のRPAを導入している場合が多く、何かあったときのサポートの質はもちろん、日本語のマニュアルや日本語での質問対応、またエンジニアの調達のしやすさなどもあり、国産のものが多く選ばれています。
・導入実績
RPAを導入した事業の実績なども一緒に調べておき、どんな業務で実績を出しているのかを事前に把握してから導入を検討するようにしたいものです。そうしないといざ本番になったときに、不具合が出てしまうことも考えられます。導入実績が多いとその分安心して導入できますね。
・強み、弱み
RPAにはそれぞれに得意とする分野や苦手な分野が存在します。例えば動画シナリオの作成・実行・管理に強いRPAもあれば、すべてのWindowsに対応していて暗号化通信や監査などの機能を持っているものなど、それぞれの強みを活かした選び方をしないと要求している内容を得ることには繋がりません。
・使いやすさ
RPAの中には機械学習や感情分析などの機能を用いたものや、専門的なプログラミングを必要としないRPAも存在します。専門的な要素が強すぎると運用するのに問題が出てしまうこともあり、扱えなくなってしまう危険性もあります。
・教育コンテンツ
RPAのなかにはこれから運用する為に、ソリューションの基本亭な動きや使い方などを知ってもらう教育コンテンツを設けているものもあります。視聴型学習コンテンツなどもあり、習熟度を確認できます。
・対応環境(Windows/Mac/Linux)
PC環境に適しているかどうか、動作環境には問題がないかも確認しておきましょう。なかには一部非対応のRPAもあります。
<PoCの重要性>
業務の効率化を図る為には、最新デジタル技術を導入する必要があるのは言うまでもありませんが、いきなり運用現場に導入するのは簡単なことではありません。
そのためPoC(Proof of Concept)いわゆる、概念検証を行い、事前に検討していた要求の仕様にあったプロトタイプであるかどうかを調べるようにして欲しいのです。
そもそも要求と合致しなければ、本番で導入するかどうか判断できません。トライアルの期間であればより実施しやすいので、まずは試してから導入を検討してみてくださいね。
<参考>