こんにちは、中川です。
実際にRPAを導入しているのは大企業ばかりだと言われています。便利な機能であることは知っていても高価でなかなか手が出せないケースもあれば、専門的な知識を必要とするRPAを使いこなせないのでは?といった声もあります。
中小企業の場合限られた人材のなかで仕事をしなくてはいけませんよね。人手の少ない中小企業だからこそ、ロボットに仕事をさせて生産性、業務効率を上げる必要があります。専門的な知識がなくても、IT担当者がいなくてもできる操作のRPA製品が次々に登場しています。
RPA導入のハードル
RPA導入するときに、大きく分けて2つのハードルがあると言われています。
1つ目のハードルは「心理的」なものです。今まで人間がしていた業務を機械が行うことに対して不安に感じてしまったり、本当に業務が改善されるのか胡散臭く感じてしまいがちです。中小企業向けのコストを抑えたRPAがあるといわれても、投資対効果が具体的に見えないと導入できません。
特にまわりの中小企業では導入しているところが少ないこともありますね。こんな心理的ハードルはRPAのメリット・デメリットを把握したうえで、どのぐらいの効果を得られるのか見極める必要があります。
中小企業の場合、人材が豊富ではなくベテランの社員が仕事を担当し回している場合が多いのですが、その人がいないと仕事がまわらない状況にしてしまっているのはいかにリスクがあることか、辞めてしまったあとに仕事がストップしてしまう状況も考えられるのです。
2つ目のハードルは「物理的」なものですよね。つまりRPA導入にかかるコストです。RPAにはさまざまな種類があり価格や機能も種類があります。中小企業が導入しやすい低コストのクラウド型RPAも出ていますので、以前よりも導入のハードルが低くなっています。
最初は外部のリソースを上手に活用していき、将来的にはロボットを開発できるまでになれば、導入する意味はあります。導入するときにまとまったコストがかかるのですが、今は月額20万円程度にまで費用を抑えたものも出ています。
1人分の人件費と同等額かそれ以下で導入することができ、繁忙期などの業務量が多い時期であればあるほど、RPAの効果が実感できるはずです。また社員を事務処理から開放することで、戦略的な業務を任せることもできます。
RPA導入の進め方
RPA導入は、スモールスタートで始めることをおすすめします。月額でかかるコストをできるだけ少ないものにして、小さな業務から適用して感触を探るようにします。エクセルの入力など誰でもできる業務をRPA導入してみて、慣れてきたら商品の受注や請求書の処理業務など会社としても重要な部分の仕事を任せられるようにしていきます。
導入する為の設定はとても重要なポイントになりますので、最初は使い方も含めてコンサルに入ってもらい、使い方をしっかりと把握したうえで、内製化できるように社員の教育面にも力を入れて行く必要があります。
自分たちでRPAの設定ができ運用できるほうが余計なコストもかかりませんし、必要なときに設定を変更できるようになるので、業務に根付いた使い方ができます。RPAは自動化ツールになりますので、それぞれの会社の業務にあった内容に設定することが大切なのです。
RPAというと、大企業が導入するものといったイメージが強いかもしれませんが人材の確保が難しくなるこれからの時代は、優秀な人材を確保しながら事業を成長させる為のツールが必要です。機械に頼るというと本当に信用できるの?と不安になってしまう人もいると思いますが、使い方次第では日々の業務をもっと便利にしてくれる優秀な存在になります。RPAはスモールスタートから、負担にならない程度に始めていきましょう。