RPAを導入するかどうか迷っている人もいるのではないでしょうか。決して安いツールではないので気軽に導入できるものではありませんし、導入したのであればしっかりと運用できないと意味がありません。RPAは業務効率化の問題を抱える企業にとって解決に繋がるかもしれません。そんなRPAのメリット・デメリットについて紹介します。
目次
<メリット>
時間あたりの生産性向上
RPAは人間とは違って疲れることがないので、24時間365日稼働できます。業務のスピードをあげるのはもちろん、スケジュールの大幅短縮などの効果もあります。今まで業務がまわらず残業時間が膨大になってしまっていた会社も、RPAを導入すると驚くほど生産性があがります。
ミス削減
人間が長時間作業をしているとどうしても起こりやすくなってしまうのが「ヒューマンエラー」です。普段はミスをしない人であっても集中力が欠けてしまい、人為的なミスを起こしやすくなります。RPAにはミスを減少させる効果があるので一定のルールに基づいて行われるものには、RPAは最適です。
コスト削減
RPAを導入することによって到来の人間よりも20%~50%のコスト削減に繋がると考えられています。RPAを導入するコストについては製品によっても異なりますが、人件費の1/3程度のコストでRPAを運用できると言われています。業務量が多ければ多いほどRPAの方がコスト削減に繋がります。
売上拡大
今まで事務業務に追われていた社員の仕事をRPAが代替えすることによって、社員には売上に繋がるような重要な仕事を任せたり、戦略的な面の仕事をしてもらうこともできます。
その結果、売上の拡大に繋がり適材適所の仕事ができるようになります。
業務改善
中小企業などの規模の小さな会社の場合、ベテラン社員しかわからない業務も多く今の業務が正しい方法なのかどうか、本当に効率を重視できているのかわからないケースもあります。今の業務を可視化して標準化することによって、業務の効率化に繋がります。
<デメリット・リスク>
ロボットが停止した場合のリスク
あくまでもシステムになるので障害やバグによって作業が止まってしまうこともあります。サーバーダウンしてしまうと、中にある大切なデータを失ってしまうこともありますので、サーバーの余裕がどの程度あるのか、運用を安全に行う為の環境を整える必要があります。
ロボットが誤作動した場合のリスク
RPAはロボットなので指示された内容をそのまま正確に実行してしまいます。指示された内容が間違えているものであっても、それに気づくことができません。何度も調整を行ったうえで作業に問題がないかを見極める必要があります。また顧客に直接関わってしまうような業務は避けることも、リスクを回避することに繋がります。
野良ロボットのリスク
企業が管理・把握できていないロボットのことを野良ロボットといいます。誰にも飼われていない飼い主不在のロボットがあるとき誤作動を起こしてしまい、業務に支障が出てしまうことをいいます。何かあっても誰も責任を取れなくなってしまいます。共有や管理をしっかりと行い、引き継ぎがしっかりと行われるようにしていくことが大切です。
業務のブラックボックス化のリスク
RPAはシステムの自動化を目的としているため、担当者などにそのまま任せてしまうことが多いはずです。その担当者が在籍している間は問題ないのですが、退職してしまった後に運用できず、ブラックボックス化してしまうことがあります。
RPAのメリット・デメリットについて説明しましたが、ロボットだからこその取り扱いルールを決めておくことが大切です。導入する前にリスクも抑えておき、しっかりと予防していきましょう。