主要なRPA製品の価格、機能 徹底比較 * 2021/12/7 更新
世には多くのRPA製品がありますが、ただ高機能であれば良いというものではありません。
価格はもちろん、導入実績やUIや使いやすさの観点でも比較しています。
またこれからは自分達で自動化を作成するだけでなく、誰かが作ったシナリオを導入することでさらに手軽に自動化が実現できるようになるでしょう。
そのため各製品のMarketplace、つまりシナリオやライブラリのオンライン店舗も比較観点にしています。
自社に合ったRPA製品に巡り合えるよう参考にしてください。
( RPA = Robotic Process Automation / ロボティック・プロセス・オートメーション )
もし
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※金額は全て税抜きです
1. UiPath
早くから日本市場に力を入れ多くのユーザを獲得している。
個人だとCommunity Editionが無料で使えるため、最初のRPA製品として使われることが多い。
<URL>
https://www.uipath.com/ja/
<価格>
約50万円/年から。(構成や代理店によって差異あり)
条件を満たせば無償のUiPath Community Editionを使用可能。
https://www.uipath.com/ja/community
<導入実績>
日本555社、世界1800社 (2018年9月現在)
<日本語>
外国産であるが日本語対応済み。
日本語のマニュアルや日本語字幕のチュートリアル動画もあり。
<UI、使いやすさ>
UIが日本語化され直観的に分かるようになった。
設計画面もすっきりとしていて使いやすい。
<導入形態>
デスクトップ型
デスクトップ型だがUiPath Orchastratorというサーバによる管理製品もあり。
<Marketplace>
https://go.uipath.com/
<特徴>
30日間のトライアル版があり、また日本語のマニュアルやチュートリアルが充実しているため初心者には始めやすい環境が整っている。
最初はスモールスタートして対象業務が増えてくるとUiPath Orchastratorを導入するというように徐々に導入規模を拡大していくこともできる。
ハイエンドな製品と比べると機能面での見劣りはあるものの、ロー~ミドルレイヤーの企業では有力な候補の1つだろう。
2. WinActor
NTTデータが提供する国産RPA製品。
多くの国内企業と提携しており国内シェアを広げている。
<URL>
https://winactor.com/
<価格>
フル機能版 : 1台当たり90万8000円/年
実行版 : 1台当たり15万円/年
※実行版では自動化シナリオの作成ができず、実行のみ
※価格は代理店によります
<導入実績>
2000社 (2018年10月現在)
<日本語>
国産製品のためすべて日本語
<UI、使いやすさ>
国産であるため日本時には慣れ親しんだUIになっている。
処理の塊をグループという枠で囲うことができるが、規模が大きくなるとグループのネストが多くなり非常に見ずらくなる。
アクション(自動化の部品のこと)をコピー&ペーストするのに癖があり、慣れないと思わぬところに貼り付けてしまうことがある。
<導入形態>
デスクトップ型
WinDirectorとい管理統制用のシステムを導入すればサーバによる管理が可能。
<Marketplace>
https://winactor.com/scenario/
https://winactor.com/library/
<特徴>
何と言っても国産、しかも大手NTTデータが提供しているという安心感がある製品。
保守や教育サービスも充実しており価格も程々のため、まずは導入してみるという企業が多い。
3. Power Automate for desktop
Microsoft社のRPA製品。名前が長いので頭文字をとってPAD(パッド)と呼ばれる。
Power Platformの1つであるPower Automateに含まれる。
無料で使えるライセンスがあり、Windows10/11のユーザであればだれでも追加費用なしで使うことができる。
WinAutomationという製品をベースにしており、2020年に開発されたばかりだが400近いアクション(部品)を搭載しており、機能は豊富。
※PADについてのお問い合わせはロジウムまで(contact@rhodium.co.jp, 03-6822-5010)
<URL>
https://powerautomate.microsoft.com/ja-jp/desktop/
<価格>
無料 or 4,350円/月
<導入実績>
無料版を含めると膨大。
<日本語>
対応。
<UI、使いやすさ>
見た目はモダン、シンプルな構成。
テキストベースのため人によっては取っ付きにくいかもしれない。
シナリオ作成に使う部品(Action)は非常に豊富に揃っていることがありがたい。Actionには説明がついているため操作にあまり迷うことはない。
<導入形態>
デスクトップ型(ただしPower Automateとの連携可)
<Marketplace>
なし
<特徴>
Microsoft社のRPAということと、無料で使えることで心理的、経済的な導入のハードルが圧倒的に低い。
Power Automateや他のPower Platformの製品(Power Apps / Power BI / Power Virtual Agent)やTeams、SharePointなど他のMicrosoft社の製品と連携することで、さらに威力を発揮する。
月に1回程度の頻度でバージョンアップしており、今後も機能拡張していくと思われる。
詳細はこちらでも紹介している。
4. batton
RPAの組織定着まで面倒を見てくれるパーソナルジム型RPA。
AIの機能を搭載し汎用的なマクロ(シナリオ)の開発が可能。
<URL>
https://lp.batton.cloud/
<価格>
<導入実績>
多数。
<日本語>
対応。
<UI、使いやすさ>
非常にシンプルな操作画面で取っ付きやすい。
シナリオを再利用する機能が備わっているため、うまく使えば開発効率を上げることができる。
<導入形態>
デスクトップ型
<Marketplace>
なし
<特徴>
単なるRPAツールの提供だけでなく、定着まで支援してくれるプランがある。
RPAはプログラミングと比べて簡単とはいえある程度のリテラシーが必要なため、一緒にRPAの導入、定着まで伴走して欲しい会社には非常に適している。
5. JobAuto
普段PCを使った業務で行っている手順の自動化を実現するRPAツール。
モニタにうつっている操作したい箇所を選択し、操作手順を設定することでロボットを作成できる。
<URL>
https://jobauto.jp/
<価格>
96万円/年(8万円/月)から。(構成や代理店によって差異あり)
<導入実績>
日本30社 。(2021年11月現在)
<日本語>
日本で開発した国産RPAのため、すべて日本語。
日本語のマニュアルサイト(https://help.jobauto.jp/)、マニュアル動画(Youtube)が整備されている。
<UI、使いやすさ>
マウス操作と簡単なキーボード操作だけで作成することができる。
コードを書いたり、複雑な設定を行う必要がない。
操作方法が直感的でわかりやすくできているため、ロボット作成のコツをすぐにつかむことができる。
<導入形態>
サーバ型。
標準でスケジュール管理やロボット管理を行うサーバ機能を使用可能。
<Marketplace>
なし
<特徴>
システム開発者の直接サポートで他社RPAで自動化できなかった難しいPC業務でも自動化成功率98%。
初期費用0円。無料トライアルあり。契約期間は1ヶ月~なので安心して利用できる。
6. RaBit
ラディックスが提供する完全オーダーメイドのRPA。
<URL>
https://www.rabit-rpa.com/
<価格>
制作費:60,000円(初回のみ)
月額費:9,500円/月
<導入実績>
1,200社 (2022年3月22日現在)
<日本語>
国産製品のため、すべて日本語。
<UI、使いやすさ>
ヒアリングから実装、運用後のサポートまでラディックス社が一貫して実施するため、ユーザーが手を動かす必要はない。
また実装後はソフトを起動するだけでRPAが実行されるため、ITに苦手意識がある方でも非常に簡単に使用できる。
丁寧なヒアリングを実施することで、定型業務を自動化できる圧倒的に使いやすいRPAが完成する。
<導入形態>
デスクトップ型・クラウド型どちらも選択可能。
<Marketplace>
https://www.rabit-rpa.com/
<特徴>
RaBitは難しい設定を行う必要がなく、簡単に導入できる画期的なRPAツール。
導入は専任のエンジニアがヒアリング・設計・開発・導入・サポートまでワンストップで行うため、特殊な知識は不要。
創業30年、グループ1,500名のノウハウとスケールメリットを活かし、業界最安水準の価格帯を実現している。
7. ClickerAce
ベンチャー企業であるオンサイトが提供する国産RPA製品。
フリーウェア・シェアウェアダウンロードサイト(Vector)でもダウンロードが可能。
<URL>
https://clickerace.com/
<価格>
利用制限なし(サポート付き) : 1台につき、3万円/年
利用制限あり(サポート無し) : 無償
※利用制限:
有償プラグインの利用不可。
商用目的の場合、作成したプランファイル(シナリオ)及びプラグインファイル(カスタマイズプログラム)の
作成端末以外での使用(再生)は不可。
<導入実績>
Vectorサイトでは、累計15,000以上のダウンロードがされている。
<日本語>
国産製品のためすべて日本語。
<UI、使いやすさ>
画面でのキーボード・マウス操作をそのまま記録し、再生する形式のため、シナリオの作成が容易。
記録した操作を、ループ化したり速度アップしたりする編集も比較的容易に可能。
<導入形態>
デスクトップ型
<Marketplace>
なし
<特徴>
安価に導入が可能。
C#等のプログラムによるカスタマイズが可能で、カスタマイズ用APIが公開されている。
これにより、RPAでは不向きな処理への対応も期待できる。
8. Automation Anywhere
アメリカでシェアNo1。RPA3台巨頭の1つ。
非常に高機能でハイエンド向け製品。
<URL>
https://www.automationanywhere.co.jp/
<価格>
最低構成:100万円/年程度、標準構成:1,300万円/年程度。
<導入実績>
世界で1000社以上。大規模導入に多くの実績あり。
<日本語>
未対応。時期は未定だが日本語対応準備中。
<UI、使いやすさ>
シナリオの作成はUiPathのようなビジュアルベースではなくテキストベース。
慣れれば問題ないが、プログラム未経験者には取っつきにくいかもしれない。
AIの技術を取り入れた「IQBOT」など高度な技術が満載だが、その分学ぶことは多い。
<導入形態>
サーバ中央管理型
<Marketplace>
https://www.automationanywhere.com/products/botstore
<特徴>
AI関連の技術を採用、またロボットの管理機能や監視機能、セキュリティなどどれをとっても非常に高機能。
その分値段も高くまさにハイエンド向けと言える。
大企業が本格的に導入する場合に向いている。
9. Blue Prism
RPA業界では言わずと知れた老舗。
RPA(Robotic Process Automation)はBlue Prismが生み出したと言われている。
セキュリティやロードバランシング、監視機能など大規模な環境でも優れたパフォーマンスを発揮する。
AI技術を持つ各社との連携も強化、最近はライセンスの見直しを行い日本での展開にも力を入れている。
<URL>
http://www.blueprism.com/japan
<価格>
120万円/年/ライセンスから。
以前は10ライセンス、3年から(120万円/年 × 10ライセンス × 3年=3,600万円)と
非常に高価格であったが、2018年の改定からスモールスタートがしやすくなった。
1ライセンスは本番環境で稼働するロボット数でカウントし、それに付随する開発環境等のライセンスは含まれている。
<導入実績>
不明
<日本語>
日本語対応済み。
<UI、使いやすさ>
Microsoft .NET Frameworkをベースに構築されているため、UIに違和感はない。
画面上でフローチャートを作るイメージに近い。
AI技術を持つ他社(Google、AWS、Microsoft、IBMなど)と連携する機能を持っており、ドラッグアンドドロップで簡単にAI技術を導入することができる。
<導入形態>
サーバ中央管理型。
<Marketplace>
https://www.blueprism.com/digital-exchange
<特徴>
非常に高価格、ハイエンドに見られがちであったが、ライセンスの改定やライセンスに対する考え方から見られるように長い目で見るとトータルコストを押さえられることが大きなメリットである。
また内部統制等、RPAの導入が進んでいくとぶつかる壁に対する対処が当然のように搭載されておりスモールスタートしつつも大きく展開しやすい製品である。
10. BizRobo!
Kofax Kapowにアドオンなどを追加した製品。
日本国内では多くの実績を持っている。中小企業向けのBizRobo!を提供開始。
<URL>
<価格>
BizRobo!:60万円/月~
BizRobo! mini:90万円/年~
<導入実績>
日本国内で多数実績あり。
<日本語>
国産製品であり日本語対応済み。
<UI、使いやすさ>
もともとブラウザ操作の自動化を得意とする製品。
<導入形態>
<Marketplace>
<特徴>